生活の中に息づいた竹

小京都「竹原」の竹と生活

日本ではいくつもの街で、竹を街つくりの題材として用いているところがあります。その中に、瀬戸内海の小京都と呼ばれる古い町があります。
広島県の南中部に位置する、ちょうど広島市と福山市の中間に位置する「竹原市」です。

 

この竹原市が何故、小京都と呼ばれるのか?その理由には、江戸中期から、明治に掛けての歴史的な家屋が数多く残っていることが挙げられます。この竹原の古い家屋が並ぶ地域を商家町と呼ばれ、古くは塩の生産で大きく成長を遂げた町でもあります。また、商家町周辺は、その当時の景観をそのまま残した、日本独自の商業で成り立った町であることをうかがうことが出来ます。

 

これら古い町並みが小さな京都の街並みに似ていることから、「小京都」とよばれるようになり、国が指定する重要伝統的建造物群保存地区として認定されているほか、都市景観100選にも選らばる美しい街並みを見ることが出来るのです。

 

この町が竹に由来するのは、名前が竹原というだけではなく、この地域が土壌に塩を多く含んだ土地であったことがひとつの理由のようです。竹は塩に比較的強い植物であったこと、そして、竹が塩田を作り塩を取り出すのに必要な材料であったことで、竹原市の近隣では竹林が多く作られ、竹を使った文化が古くから残っているといった点が挙げられています。